Threads × AIで使えるプロンプトテクニック

このレッスンでは、Threadsの投稿を作成するときに、役立つプロンプトを紹介します。

使用するかどうかは、ケースバイケースの場合が多いですが、

知識として、これらの考え方を持っておくと、今後役立つはずなので覚えておいてください。

(テキストベースの方がわかりやすいかと思ったので、このレッスンは動画ではなくテキストにしています。)

 

①:文末表現はなくす

AIが書く文章は「です・ます調」になりやすく、形式的な印象を与えるので、文末表現をなくすことで、より親しみやすく自然な文章になります。

また堅苦しさがなくなるので、内容そのものに集中してもらいやすくなります。特に若い世代をターゲットにする場合、「です・ます」を排除するだけで親近感が大幅に増します。

具体例

[AIが生成した文章] 
「今日は新しいカフェに行きました。とても素敵な内装でした。窓からの眺めも良く、日差しが心地よく差し込んでいました。コーヒーも本格的な味わいで美味しかったです。店員さんの接客も丁寧で、また行きたいと思いました。次回は友人も誘ってみようと考えています。」
[プロンプト適用後] 
「今日は新しいカフェに行った。とても素敵な内装。窓からの眺めも良く、日差しが心地よく差し込む。コーヒーも本格的な味わいで美味しかった。店員さんの接客も丁寧。また行きたい。次回は友人も誘ってみよう。」

 

②:文末表現のパターンを変化させる

同じ文末表現の繰り返しは不自然に感じるので、パターンに変化をつけることで読みやすく、人間らしい文章になります。

人間は無意識に文末表現を変えながら話します。この自然な揺らぎを再現することで、機械的な印象を減らすことができます。同じ調子で話し続ける人はほとんどおらず、文末表現に変化をつけることで文章に自然なリズムが生まれるのです。「た」「る」「だ」などをバランスよく配置すれば、読みやすく飽きさせない文章に仕上がります。

具体例

[AIが生成した文章] 
「朝は早く起きました。ジョギングをしました。朝食を食べました。メールをチェックしました。仕事の準備をしました。出勤しました。会議に参加しました。企画書を作成しました。」
[プロンプト適用後]
 「朝は早く起きた。ジョギングをして汗を流す。朝食を食べてからメールをチェック。仕事の準備を整えて出勤。会議に参加した後は企画書の作成に取りかかる。充実した一日のスタートだった。」

 

③:短文と長文を使い分ける

一文の長さが統一されていると機械的な印象を与えるので、15文字以内の短文と20文字以上の長文を組み合わせると、自然なリズムと人間らしさが生まれて、おすすめです。

人間の書く文章は文の長さにバラつきがあるので、リズムの変化を与えると、飽きさせない効果があります。短文は印象を強く残し、長文は詳細な情報や感情を伝えることができます。メリハリのある文章構成は、読者の記憶に残りやすく、説得力も増します。感情の起伏や強調したいポイントを短文で、理由や背景を長文で説明すると効果的です。

具体例

[AIが生成した文章] 
「筋トレは健康に良いです。筋肉がつきます。代謝が上がります。自信がつきます。姿勢が良くなります。ストレス解消になります。集中力が高まります。睡眠の質が向上します。」
[プロンプト適用後] 
「筋トレは最高。健康になるだけではありません。筋肉がついて代謝が上がり、自然と体が引き締まってくるのです。姿勢が良くなって自信がつくから、人間関係も良くなるという副次効果まであります。ストレス解消になって集中力が高まり、夜になれば質の高い睡眠を得られます。人生が変わるので今すぐ始めるべきでしょう。」

 

 

④:比喩表現を使う

直接的な表現だけでなく、比喩を交えることで文章に深みとオリジナリティが生まれます。

比喩表現は人間の創造性を感じさせるポイント。抽象的な概念を身近なイメージに置き換えることで、読者の理解と共感を深めることができます。「〜のような」「まるで〜みたい」といった表現を加えるだけで、文章が格段に豊かになります。特に複雑な概念や感情を伝える場合、適切な比喩は理解の助けになるだけでなく、記憶にも残りやすくなるのです。

具体例

[AIが生成した文章] 
「新しい習慣を始めるのは難しいです。最初はやる気があっても続かないことが多いです。継続するためには小さな目標設定が重要です。少しずつ進歩すれば、やがて習慣になります。諦めなければ結果が出ます。自分を責めずに続けることが大切です。」
[プロンプト適用後] 
「新しい習慣は氷の上を歩くようなものです。最初は滑って転び、何度も立ち上がることに疲れてしまいます。小さな一歩を刻むのは砂漠で水を探すように困難に感じるでしょう。しかし諦めずに続ければ、やがて氷上を滑るように軽やかになるのです。進歩は朝日のようにゆっくりと昇り、気づけば習慣という名の太陽が頭上に輝いています。自分を責める必要はありません。種を蒔いてから花が咲くまで、適切な時間と忍耐が必要なのですから。」

見てもらえればわかる通り、単純に「比喩表現を使って」とするだけだと、投稿全体が比喩表現になるので「投稿の中で1度だけ比喩表現を使って」など回数制限を入れると良いです。(僕はそうしてます)

 

⑤:不要な助詞は省略する

「は」「が」「を」などの助詞を適度に省略すると、テンポのよい文章になります。

特にSNSやカジュアルな場では、助詞を省略した会話調の文章が自然に感じられます。冗長さが減り、読みやすくなるんです。口語で話す時と同じように、必要最低限の言葉だけで表現することで、スピード感のある文章になります。特に感情表現や短いメッセージでは、助詞の省略が親しみやすさを増すのです。ただし、ビジネスや専門的な内容では、誤解を避けるために助詞をきちんと使うことも重要です。

具体例

[AIが生成した文章] 

「私は今日は新しい本を買いました。その本はとても面白いです。著者の考え方が独特であると感じました。特に最初の章が印象に残りました。明日もその本を読みたいです。友人にもその本を勧めようと思います。」
[プロンプト適用後] 
「今日新しい本買いました。とても面白いです。著者の考え方独特です。特に最初の章印象に残ります。明日も読みたいです。友人にも勧めようと思います。」

 

⑥:絵文字・区切り線・「:(コロン)」は使用しない

 

これはなんていうか、もう当たり前にプロンプトに入れていた方がいいです。

AIってなぜか絵文字・区切り線・コロン(:)を多用するので、投稿作成用のプロンプトを作る時は、基本的に禁止語句にしてしまうのが良いです。

特に具体例は記述しませんが、入れてあげてください。

 

 

まとめ

ChatGPTで投稿を作る際は、これらのプロンプトを組み合わせることで格段に自然な文章になります。最初からすべてを適用するのではなく、自分の好みや投稿の目的に合わせて使い分けるのがポイントです。AIの文章をそのまま使うのではなく、これらのプロンプトで生成した文章をベースに自分の言葉で編集すれば、オリジナリティのある投稿が完成します。

人間らしい文章の特徴は「不完全さ」にあります。完璧すぎる文章よりも、少し崩した表現の方が親しみやすく、読者の心に残るのです。ChatGPTはあくまでツールです。最終的な言葉選びや表現のさじ加減は、あなた自身の感性で調整してみてはいかがでしょうか。